第38回地域施設計画研究シンポジウム

2020年7月16日に開催された第38回地域施設計画研究シンポジウムで,子連れコワーキングスペースの研究成果を発表しました.遠隔会議方式で実施されたのですが無事,発表が終了しました.

三浦研,潮田紘樹, 三浦健,安田渓:子どもを連れて利用できるコワーキングスペースの利用実態と空間構成に関する研究

 

先端機器を用いた介護職員の負担軽減とストレスの把握に関する研究

基盤研究Cの「個室ユニット型特養におけるインカム導入が介護職員の負担軽減に及ぼす効果」の一環で取り組んだ研究について,主にM2の陳淑君さんが2018-2019年度に取り組んでくれた成果を掲載します.

<概要> 2017年度にインカムを導入した特養Hで,インカム導入の長期的効果を測定した.その結果,導入9か月後では明確に表れなかった歩数軽減効果が,導入2年後の調査では29.3%も有意に減少する結果を得た(p<0.05).インカムの導入の定着により,介護職員の身体的負担の軽減に寄与することを示唆する結果を得た.
一方,介護行為の精神的負担を把握するため,(株)Arblet社が開発した3波長光学式センサー等により自律神経バランスを測定可能なリストバンドを介護職員に装着してもらい,時間領域(CVRR),周波数領域(LF/HF),非線形システム(SD1/SD2)の3指標で,インカム使用時を含む介護時のストレスを特養Hで調査した.その結果, 排せつ介助,おむつ交換など,いわゆる3K(きつい,汚い,危険)とされる介護以上に,事務所等への電話,職員間の会話(特に看護師相手),脈拍・血圧測定などの身体的接触を伴う介護,居室での一対一の介助において,精神的ストレスが高いという結果が得られた.また,一部の職員はインカム使用時のストレスが有意に高かった(ただし,これは会話内容にも起因した結果と考えられる).
以上,インカムの導入は職員間の連携を促し,無駄な移動を減らすことのできる身体的な負担軽減に寄与する.また,精神的負担軽減についても,介護現場のストレスが対人的な関係性に大きく起因する結果から,チームケアや職員間の連携に寄与するインカムの導入はが精神的ストレスの改善においても介護現場の労働環境の改善に有効であることを明らかにした.

<詳細>2020.3 先端機器を用いた介護職員の負担軽減とストレスの把握に関する研究

修論公聴会 終了

2/5(水)に修論公聴会が無事終了しました.M2の皆さんはお疲れ様でした.研究の成果を積極的に学外に発表していきましょう!

公聴会終了後 研究室にて

今年度の修士論文は以下の通りです.

稲田 浩也:住棟ごとの入居世帯データに基づく大都市公営住宅再編計画の検討 ―近隣への転居容易性と建替えコストを踏まえてー
角田 悠衣:財務分析に基づくハウジングアソシエーションによる社会住宅の供給と居住支援の実態 ―ロンドンのG15を対象として―
口羽 雄太:GISを用いたサービス付き高齢者向け住宅の立地特性に関する研究 牧
鈴木 保澄:間借り・間貸しによる商店街の空きスペース活用に関する研究 ―大阪市大正区三泉商店街を事例として―
三浦 健 :ワークプレイスにおける場所選考時の注視特性 ―360度映像による注視点推定手法を用いて―
CHEN SHUJUN:先端機器を用いた介護職員の負担軽減とストレスの把握に関する研究
伊藤 純一:垂れ壁の高さと素材による心理的影響 ―高齢者施設の共用空間を対象として―

11/29-30 大正区三泉商店街 のきさきあるこ 開催報告

商店街の空き店舗の軒先をお借りしたイベント「のきさきあるこ」を11/29-30(金,土)大正区三泉商店街で開催. あっという間の二日間.閉会時間を待たずに完売となるお店も多く,予想以上の来場に嬉しい誤算.たくさんの方々にご来場いただき,ありがとうございました.研究室は,12軒の軒先屋台とチラシのデザインと作成など参加させていただきました!初めてのことで試行錯誤の連続でしたが,参加メンバーの活躍ですばらしいイベントになりました.

最終日撤収前の記念写真

撤収後の記念写真!最終日メンバーのみですが,,,

軒先あるこ2日目の三泉商店街の様子